
「不動産投資」を始める際、ローンを利用する方がほとんどです
物件は数千万円のお買い物。
現金でポンと払える金額ではありませんよね。
自己資金が少なくても、融資を受ければ良いのです。
つまり、ローンを通過するかどうかが、「不動産投資」をスタートできるかを決めるのです。
今回は審査条件についてまとめました。
加えて、通過へのポイントや、難しいと言われている金融機関にも触れます。
「不動産投資」で成功するため、最初にローン審査対策を打ちましょう。
ローンの条件とは?
金融機関に、「不動産投資」のローンについて相談しましょう。
条件を満たしていれば、高額の融資を受け取れます。
条件は、銀行グループや支店によって細かい部分が異なります。
大きく分けると、「属性」と「物件」です。
それぞれ見てみましょう。
条件①属性
「属性」とは、あなた(借り入れをする人)の状況です。
金融機関は、「将来も返済出来るか」という視点で、項目ごとに確認していきます。
銀行などによって詳細は異なりますが、主に以下をチェックされます。
特に仕事面について、聞かれるでしょう。
- 勤務先(一部上場企業は◎、個人事業主は△など)
- 勤続年数(最低1年以上、2年以上がベター)
- 役職(あると尚良い)
- 収入(数年間の源泉徴収票を提出するケースも)
- 配偶者の有無(独身は不可の場合も)
- 子どもの有無(10歳以下は今後教育費がかさむため、返済に不利と考えられる)
- 持ち家か賃貸か(ほとんどの金融機関では持ち家のほうが有利)
- 貯金(多ければ多いほど良い)
- 借金の有無(他の借り入れ、クレジットカードの返済履歴も含む)
条件②物件
購入予定の「物件」に、価値があるかどうかを見ます。
ニーズに合っていれば、住民が住み着き、賃料を支払いますよね。
家賃収入が安定するなら、返済も滞りなく行われる、と判断されます。
4つの例を挙げます。
- 立地(都市部のほうが地方よりも希望入居者が多い)
- 構造(強度の高いSRC造まはRC造が好まれる。S造・W造は比較すると低価値)
- 新築(築年数が少ないほうが良い)
- 間取り(シングル向けか、設備は整っているか)
ローンを通過するためには?
「不動産投資」の融資をゲットするため、事前に準備出来ることもあります。
特に気にしておきたいポイントは以下です。
当てはまるようなら対策を講じましょう。
また、1ヶ所の金融機関で断られたからといって、諦めなくても大丈夫です。
「違う銀行に相談したら、OKをもらえた!」という人も多いんです。
複数の銀行に掛け合ってみましょう。
ポイント①支払いの延滞
「信用問題」は、融資で重要視されます。
過去の履歴は問題無いでしょうか。
もしもこれまでの支払いが遅延していると、信用情報に「異動」と記載されます。
この文字があると、ローンは通りにくいのです・・・。
削除の依頼は可能ですが、なかなか対応してもらえないのが現状です。
不安がある場合は、「CIC」や「JICC」から見ましょう。
意外と見落としがちですが、納税も忘れずに行ってくださいね。
各自で確定申告の手続きををしている個人事業主などは要チェックです。
参考:指定信用情報機関のCIC
ポイント②歩合制
営業などの職業に就いている場合、歩合制度で給料が決まっていませんか。
毎年の金額が不安定なので、あまり心証が良くありません。
直近3年間の源泉徴収票や給与明細を提示するよう言われるケースも。
年収の平均を割り出されるのです。
しかし、今すぐ転職、という訳にはいきませんよね。
数年間の給与を高水準でキープするか、固定給に変更するか、どちらか選んだほうが良いでしょう。
ローン審査が厳しい金融機関は?
「不動産投資」のローン審査は、金融機関の基準によって異なります。
銀行によっては条件が厳しい・緩いといった差があるんです。
「通過が難しい」と言われているのは、「メガバンク」。
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
ですね。
先程説明した「属性」と「物件」のうち、「属性」が優先されます。
サラリーマンで、年収800万円から1000万円以上が最低ラインと言われています。
審査期間は長くなり、断られる人が多い特徴を持っています。
しかし、
- 他の金融機関より金利が低い
- 融資を受けられるエリアが広い
などのメリットもあります。
「ちょっと難しいかも」と感じるのであれば、無理せず地方銀行などに申請してみましょう。
まとめ
「不動産投資」における融資の基礎知識をまとめました。
金融機関は、完済出来るかどうかを総合的に判断します。
- 借り入れる本人(勤務先・年収・預貯金など)
- 購入希望の物件(エリア・間取り・設備など)
など、銀行・支店によって条件は異なります。
メガバンクは審査が厳しいですが、金利は低いです。
まず地方銀行に打診するのがおすすめです。
「不動産投資」をスムーズに開始するため、まずはローンを申請してみましょう。