
突然ですが、「0円転売」というキーワードを耳にしたことがありますか?
Amazon物販ビジネスに関わっている方の間で「稼げる!」「仕入れにお金がかからない!」と有名な手法です。
ただ、結論から言うと「0円転売」はあまりおすすめできません。
やろうと思えば初心者でも初月から稼げますが、その分危険を秘めています。
今回はAmazonでの「0円転売」の方法やリスクについて紹介します。
この記事を読めば、仕入れる資金が尽きたとしても「0円転売」は絶対にしないほうが良い、そう思えるはずです。
そもそも「0円転売」とは
まず「0円転売」の仕組みについて確認しましょう。
Amazonに出品している店舗(人)としては高評価レビューは喉から手が出るほど欲しいもの。
高い評価がつけば、その分売上が増えます。
あなたもAmazonで商品を購入する際にレビュー数や評価点を気にするのではないでしょうか?
売れ筋商品のように見えれば安心して購入に進むでしょう。
そこで、いわゆる不正レビューを利用する出品者もいます。
出品者は一般の人(購入者)に「タダで商品をあげるので、高評価レビューをして欲しい」と持ちかけます。
具体的な手順としては以下の通りです。
- Amazonページから購入
- 商品レビューを入力
- PayPalなどで購入代金を返金
このサイクルで、出品者はレビューを獲得、購入者は商品を無料で手に入れられるのです。
その商品をAmazonに出品して売れば「0円転売」になります。
また、最初から「0円転売」ねらいではない場合もあります。
Amazonで購入した商品に不備があった時、出品者に連絡を入れて対応をお願いするでしょう。
通常、不良品を新しい商品と交換することになるのですが、その手間とお金よりも、返金処理してしまったほうがコストを下げられます。
そのため出品者は「高評価レビューをしてくれるなら、購入代金は返金するよ」と提案します。
購入者も「新しい商品を待つよりはいいか」と思ってレビューを書けば、商品はタダでもらえます。
やることはとても簡単ですし、再現性に優れているので誰でもできます。
「0円転売」はレビューの代わりに商品を無料で仕入れ、商品を再出品することなのです。
「0円転売」のリスク
「0円転売」はその名の通り、仕入れにお金がかかりません。
「ラッキー!自己資金が無くても物販できるんだ!」
そう思った方、ちょっと待ってください。
「0円転売」で手に入れた商品を売れば、確かに利益はまるまるあなたのものです。
でも「0円転売」はAmazonのルールに反しています。
2つのリスクについて確認しましょう。
リスク①アカウント停止
「0円転売」はコミュニティガイドラインの「販促や宣伝勧誘」に引っかかります。
対価(無料または割引商品)と引き換えることを条件に投稿を依頼する、または投稿することを条件に、対価(無料または割引商品)を受け取ることを要求する。
引用:Amazon.co.jp ヘルプ: コミュニティガイドライン
「0円転売」は「商品を無料にする代わりにレビューを書く」という行為をしているため、不正に当たります。
ガイドラインに違反した場合、利用制限・投稿削除またはアカウント利用停止・削除になる危険性があります。
「0円転売」で利益を増やしたとしても出金できない、もしくはアカウント凍結になったら元も子もありません。
また、一生Amazonでお買い物できなくなる可能性も考えられます。
ペナルティが重いですよね・・・。
また、アメリカでは損害賠償金を請求されたというケースも発生しました。
「0円転売」はお金がかからないから、という単純な理由で行うにはリスクが大きすぎます。
リスク②Amazonの信頼性低下
「0円転売」がAmazonにバレなければいいのか、という問題でもありません。
一般のユーザーがレビューを信じて購入したのに、実際は粗悪品だと分かったらどう思うでしょうか?
不正なヤラセレビューに騙された人が多くなればなるほど、レビューを信じなくなります。
そしてヤラセレビューを放置しているとして、最終的にはAmazon自体の信頼性がなくなります。
それはすなわちAmazonで購入する人が減る、あなたの物販売上が減るということです。
Amazon物販をしている以上、プラットフォームの信頼性を下げるのは自分の首を締めるのと同義です。
「0円転売」に手をだしてはいけない理由が分かったのではないでしょうか。
まとめ
Amazonでの「0円転売」はおすすめできません。
仕入れにお金がかからないのはメリットではありますが、それ以上にリスクが目立ちます。
- リスク①アカウント停止
- リスク②Amazonの信頼性低下
稼ぎたい気持ちはわかりますが、ルール違反はやめましょう。
もし仕入れるお金が不足しているなら、Amazonではなくメルカリをおすすめします。
メルカリでは新聞やどんぐりといった0円で入手したアイテムでも売れるので、利益を出せます。
Amazon物販の「0円転売」に手を出すのは危険すぎます。