
不動産投資をするなら、建物の構造は覚えておきたい知識です。
RC造や木造など、賃貸の部屋探しをしたことがある方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
今回は物件選びの指標の一つである、建物構造について解説します。
①木造(W造)
「木造」は一般的な戸建てやアパートに使われます。
「W造」(W = Wood)とも言います。
柱やはりなどの骨組みが木で作られています。
耐用年数は22年と短めで、遮音性が低い特徴を持っています。
隣人や上階の生活音が聞こえやすく、住民がつきにくいのです。
ただ、低コストで施工できるため、初期費用を削減したい方には向いています。
改修・リフォームがしやすいという点もメリットでしょう。
「木造」は価格の安さを活かせば、利回りは高くなります。
②鉄骨造(S造)
「鉄骨造」は骨組みに鉄骨を使っているので、木造よりも耐久性が上がります。
「S造」(S = Steel)とも言います。
その中でも、鉄の厚さが4mm以内なら「軽量鉄骨」、4mm以上なら「重量鉄骨」と分けます。
耐用年数は「軽量鉄骨」では19〜27年、「重量鉄骨」では34年です。
建築コスト・耐震性・耐火性のバランスが優秀です。
特に「重量鉄骨」は耐用年数が34年と長いため、資産価値が高い(=担保価値が高い)と判断されやすいです。
「木造」よりも「鉄骨造」のほうが融資は受けやすい傾向にあります。
③鉄筋コンクリート造(RC造)
「鉄筋コンクリート造」はコンクリートを流し込みます。
「RC造」(R = Reinforced・C = Concrete)とも言います。
低層から高層マンションまで幅広い建築物に用いられます。
コストは高くなりますが、地震・台風・火災にも強いです。
耐用年数は47年と長いのもGOODです。
コストパフォーマンスを考えるなら、「鉄筋コンクリート造」が最適でしょう。
④鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
「鉄骨鉄筋コンクリート造」は4種類の中でもっとも頑丈です。
「SRC造」(S = Steel・R = Reinforced・C = Concrete)とも言います。
鉄筋コンクリートと鉄骨を組み合わせているため、耐震性・耐火性・耐久性・遮音性に優れています。
耐用年数は47年、長期間の運用を目指しているなら「鉄骨鉄筋コンクリート造」を選ぶべきでしょう。
建築コストはかかってしまいますが、それ以上に安心・安全を手に入れられます。
そのため住民からの信頼が厚くなり、家賃も高く設定できます。
「鉄骨鉄筋コンクリート造」はハイリターンが狙えます。
まとめ
不動産投資を行うなら、建物の構造を確認しましょう。
コスト・融資の受けやすさ・入居率が関わってくるためです。
- ①木造(W造)
- ②鉄骨造(S造)
- ③鉄筋コンクリート造(RC造)
- ④鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
投資タイプに合った構造を選びましょう。