個人事業主としてFXで稼ぎたいなら!よくある質問まとめ

FX取引が上手くいっていると、

個人事業主(フリーランス)になろうかな。

「とりあえず兼業トレーダー、最終的には専業トレーダーを目指したい。」

「確定申告は青色申告のほうがいいって聞いたけど、どうなの?」

と考える人もいるでしょう。

この記事ではFXと個人事業主についてよくある質問をまとめました。

質問①私でも個人事業主になれる?

通常、個人事業主は税務署に開業書類を届け出れば開業扱いになります。

FXで稼ぐ旨の内容を書き、さらに収受印を押してもらったら晴れて個人事業主。

しかし残念ながら事業とみなされない場合があります。

事業とは、事業所得があるかどうかか重要です。

つまりサービス業や小売業などの事業で継続的に収入が得られる状態かどうか、ということです。

FXは勝つときもあれば負けるときもありますね。

そのため、ちょっとFXで稼いでも事業には該当しない=個人事業主にはなれません。

年間通して収益を出せるような優秀なトレーダー以外の方は、FXで個人事業主として認められないのです。

質問②もともと個人事業主で、FXは副収入なんだけど?

すでに個人事業主として働いていて、FXは副業という方もいるでしょう。

この場合、確定申告の仕訳はどうすればいいのでしょうか。

FXトレードの収入は「雑所得」、本業の収入とは別に課税されます

課税率は20%と高いため、節税したいなら「損益通算」を利用しましょう。

(※2037年12月31日までの間は「東日本大震災からの復興の為の施策を実施する為に必要な財源の確保に関する特別措置法」により20.315%です。)

取引の利益と損失を相殺して課税対象額を減らすことができます。

「損益通算」の手続は必要なので、税務署や税理士に相談するとスムーズです。

質問③損失を出したらどうしたらいい?

FXトレードを始めてから慣れるまでは、利益よりも損失が大きくなるケースがほとんどです。

「損失だから確定申告は要らないよね。」

と思った方、もったいないです。

確定申告で青色申告を選択すれば損失も計上でき、しかも3年間繰り越せます

これを「損失繰越控除」と言います。

翌年以降3年間にわたり発生した利益から控除できるので、かなりお得になります。

条件は毎年確定申告をすることですが、個人事業主なら忘れずに行いましょう。

質問④白色申告・青色申告どちらがいい?

確定申告には白色申告と青色申告の2種類があります。

白色申告は比較的簡単で、青色申告は複雑なため

「白色申告でいいか。」

と安易に決めているかもしれません。

どちらでも構いませんが、青色申告のほうが最大65万円の控除を受けることができます

開業届を出す際や青色申告を行う年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を提出して受理されていなければいけません。

帳簿が面倒と思うなら会計ソフトの利用をおすすめします。

FXトレードの利益・損失に経費などさまざまな情報をソフトを使って管理すると、確定申告がぐんと楽になります。

例えば会計ソフト「freee」の場合、

  • クレジットカード・銀行口座との連携
  • スマホ・PC・タブレットから簡単入力
  • 電子申告に対応

などのメリットが受けられます。

個人事業主として節税するために青色申告を選びましょう。

質問⑤個人事業主から法人に切り替えるタイミングは?

FXトレードの調子がすこぶる良く、法人を設立したいと考える人もいるでしょう。

法人は個人事業主よりも優遇されています。

  • 経費が認められやすく、法人税の節税へつながる
  • 家族に所得を振り分け、節税できる
  • 損失(赤字)を10年間繰り越せる
  • レバレッジ上限が引き上げられる
  • 自分の資産を守る(法人の資産と個人の資産は区別される)
  • 「社長」の肩書で社会的地位が上がる

なお、法人化のデメリットは費用・手間・時間がかかる点です。

税理士への依頼や社会保険への加入・法人住民税などの支払いも必要です。

よっぽど稼がない限り、デメリットがメリットを上回るでしょう。

目安は年700万円〜1,000万円と言われています。

初心者トレーダーにはなかなか厳しい金額ですね。

EA(自動売買システム)やスキャルピングなどの手法を使いこなせるようになってから、法人を目指すのもいいかもしれません。

質問⑥FXにかかる経費は認められる?

確定申告時はFXで得た利益から必要経費を差し引きましょう。

個人事業主はこの経費計上を見直すことで、大きな節税効果を感じられるでしょう。

具体的にはこのような出費が経費に当たります。

  • 通信費(FXトレードに使ったインターネットプロバイダー料金など)
  • 書籍・新聞費用(FXの知識を得るために買った本など)
  • セミナー受講費(FXに関わるセミナーに参加したなど)
  • 銀行手数料(入金・出金にかかる振込手数料など)

FXで利益を出すために必要かどうか、今一度確認してみてください。

まとめ

FXと個人事業主についてよくある質問をまとめました。

  • 質問①私でも個人事業主になれる?→優秀なら認められる
  • 質問②もともと個人事業主で、FXは副収入なんだけど?→「雑所得」として計上
  • 質問③損失を出したらどうしたらいい?→青色申告なら3年間繰り越せる
  • 質問④白色申告・青色申告どちらがいい?→青色申告がおすすめ
  • 質問⑤個人事業主から法人に切り替えるタイミングは?→年700万円〜1,000万円
  • 質問⑥FXにかかる経費は認められる?→FXにかかわるならOK

個人事業主とFXは相性が良いため、本業と並行してトレードをすると、安定した収入を得られるでしょう。